千代保稲荷に行く!

毎月月末には、商売繁盛の神様がいることで有名な“千代保稲荷”に行くことが多い。規模は小さいが、年間の参拝者は250万人と多く、地元の人々には“おちょぼさん”の愛称で呼ばれて親しまれている稲荷だ。
お供え物はお酒に加え、“油揚げ”があり、油揚げは、藁に三角の油揚げを通した独特のものが用意されていて、賽銭箱の他に、奉納台に油揚げを奉納する場所があってお供えをする。おちょぼさん独特のもので、神様の使いである狐に油揚げを奉納し、ロウソクもロウソク台に灯し、参拝をする順序のようだ。本堂の左側に、“重軽石”が2個並んでいる。石を持ち上げた時の重さによって、願いが叶うか占う石がある。願いを想いながら、重くなってほしいと望めば、重たくなるらしい。重ければ願が叶うという不思議な石のようだ。狐も狛犬のように鎮座していている石造もあったり、あちらこちらに色の違う鳥居や、色とりどりの旗が刺してあって、おちょぼさんの風景は賑やかだ。

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月末は“月次祭”と呼ばれ、夕方から明け方まで夜通しお祭りをしている日がある。参道へ続く道のお店には、熊手などを販売するお店や、鰻やナマズなどの川魚専門の飲食店や漬物屋、八百屋、土産物屋など多々軒を連ね、屋台が所狭しと立ち並んで、いいにおいを放ち、お祭り気分が味わえる。今月も無事に過ごすことが出来たと感謝を伝えに、月次祭を楽しみに行っている。

私の楽しみは神様に逢いに行くことに加えて、友人に会ったり、みそ串カツやどて煮を食べることと、八百屋さんの山盛り果物や野菜を見ることも楽しみのひとつだ。

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串カツやどて煮は、おちょぼさんの名物だ。参道には、たくさんの串カツ・どて煮屋が軒を連ね、店の前でも串カツやどて煮が食べられる設備が整えられ、その串カツやどて煮を囲んで、皆揚げたての串カツを立って食べている。

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中には有名店の串カツ屋があり、テレビや雑誌でもよく取り上げられているお店が人気のようだ。そこは、飲食店の順番待ちで長蛇の列。立ち食べコーナーも押すな押すなの大賑わいだ。有名な店内に入った。店内は驚きの光景が広がっていた。壁一面金ピカで眩しすぎる。壁紙一面に四方八方に、雷様のような風神雷神の絵が描かれていた。驚きは、店内の様子だけではなく、お手洗いの壁も便器も一面金ピかで、便器の蓋には、桜の風景が描かれていた。さらに、この店の店主の服装もお店の内装そのものだ!金ピかの背広姿に金ぴかの帽子を被って、金色の包みの飴をお客さんに配っていた。

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席に座り、串カツとどて煮などを注文した。その有名店の味が気になって、ワクワクしながら待っていると、金ピカの包みの飴を店主が配りに来た。その飴の配り方は、花坂爺さんを連想させた。ようやく料理が運ばれてきた。味は、赤みその風味が口いっぱいに広がる地元メシというところだ。いつも寄りたくての有名店だが、待たされるのが嫌いな私はいつも待たずに食べられる庶民的な店の常連だった。楽しみにしていた有名なお店の串カツを食べているのに、いつもの庶民的なお店の串カツと、どて煮の甘めの味噌味が食べたくなってしまった。結局、串カツ屋さんの“はしご”にすることになった。一緒に来ていた友人も娘も私と同じ気持ちだったようで、串カツ屋のはしごに大賛成で、有名店を出たばかりで、もう娘は庶民的なお店の前に瞬間移動しているではないか。なんという早さだろう。

庶民的なお店は、小学生くらいの子供達が、可愛い小さなエプロンをして笑顔で迎えてくれた。そこのお店の従業員の子供達のようだ。皆しっかり者で、復唱しながら注文を取り、素早い動きで料理を運び、片づけをしながら、待っているお客さんを席へ案内したりしていた。そのエキスパート的な働きに、感心するばかりだ。可愛い店員にいろいろ注文した。注文してから3分も待たずに串カツとどて煮、どて丼が届いた。酒や甘酒は先に届いており、皆で乾杯して、串カツやどて煮を食べた。どて煮を食べながら、この味が『やっぱり好きだなぁ~。』

友人を誘って1度でも行くと、皆おちょぼさんに病み付きになっていくようだ。たいてい「今日もおちょぼさん行く?」「何時頃行く?」と、当日はLINEの鳴る音がよく聞こえる。だんだん人数が多くなってきた。よく飲む友人が多いため、たいていは串カツ屋で解散だ。

大満足にお腹を満たした後、箱一杯に季節の果物や野菜が売っている八百屋さんへ行くのがいつもの日課だ。今の時期は柿がたくさんあった。20個くらい入っていて1000円とお財布に優しいのだ。ここは、傷がついたり、熟れすぎてしまった果物や野菜が大半だ。

このお店に来ると、規格外の野菜について考えることがある。テレビで見たことだが、台風の災害によってりんごが地面に落ちて傷ついてしまって売り物にはならないという。そういう規格外の農産物は、通常は廃棄処分をするそうだが、徐々に規格外の農産物に対しての意識があがって来て、その廃棄処分をするりんごをトラック一杯買い取って、加工品のジャムなどにするという業者がいた。また、西瓜も台風で水につかってしまって売り物にならない為、何百個もの西瓜を廃棄処分にしていた。生産者の気持ちを考えると心が痛んだ。実際、海外では普通に規格外の農産物が販売されている。日本でも普通になるといいと思うし、普通になることに時間がかかる過程で、規格外の農産物を加工して販売して、その一部を社会貢献に回すことができたら、皆が喜ぶ構図ができるはずだと思う。

大好きな果物や野菜を購入し、たくさん買えばだんだん重たくもなってきて、娘と「幸せの重み~~」といって笑顔で駐車場を目指す。その重い荷物を持ちながらでも、まっすく車にたどり着けることはまずない。駐車場へ続く道の両側にも屋台がたくさん立ち並んでいるのだ。とうもろこしに醤油をつけて焼くにおいに惑わされ、ジャンボタコ焼きの大きさを知っていても、また見てみたり、あっちにふらふら。こっちにふらふら。なかなか帰れない。何度も来ているのに屋台で食べ歩くのは楽しい。いつまでたっても最初に来た“初心の楽しさ”を忘れない私達だ。私はたい焼き、娘はキャベツがたくさんのっているお好み焼き。ベビーカステラが出来るまでを見学して、その熱々のベビーカステラを「熱いね。美味しいね。」と言いながら食べ歩き、駐車場にようやく着く。

車に戻り、買ってきた果物や野菜をトランクに入れ、[こんなに買ってしまった?」と、その荷物を見て思い。各自のお腹を見ながら「こんなに食べてしまった!」と。雰囲気は時として正常な判断を奪うものだ!何度おちょぼさんに来ていても、毎回“初心の楽しさ”に帰らされて、はしゃいでしまう。キツネさまが多いせいかもしれない。(笑)自分自身制御不可能な煩悩が多い私達に、きっとおちょぼさんの神様も笑っているだろうか。

千代保稲荷の参拝記事です。屋台などは、非日常な出来事で何度行っても楽しいです。

ここまで読んでくださってありがとうございます

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