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カジノに行ってみた!②

そして、「私の言うとおりにできる?」「えっ?何?」「私の言うとおりにプレイをしたらいいのよ。」という。ブラックジャックはじめての私だ!それは願ったり叶ったりの提案だ!プレイ開始。私以外に6名ほどがテーブルにいた。後ろから全部賭けるのよ。「全部?」えー!初めから?勝てば天国。ここで負けたらゲームオーバーだよねっ。「そうよ!全部はりなさい!」ブラックジャックだ!奇跡だよね。「ステイよ」「ヒット」の声がかかる。私のゲームしているテーブルに人がどんどん集まって来て、振り返ればギャラリーがいっぱいだ。「このゲームは、皆でディーラーを負かすゲーム。カードをよく見るの」次は、「薄くはりなさい」「ステイ」「ヒット」「ヒット」繰り返しだ。「ダブルにしなさい」「スプリットよ」「ペア」「サレンダー」このあたりからの専門用語は、一応ネットで検索済みだった。恐ろしいほどのチップのリターンだ。みるみるチップは積まれ増えていく。「チップを替えなさい」チップをまとめる両替をして終了した。えー!凄すぎない?なんだか変な汗までかいてしまった。チップをまとめている間にその女性は、どこかに行ってしまった。驚きを隠せないまま、ホテルの部屋に戻った。30分ほどのゲームだった。さぶに「あの人、次にディーラーが持つカードが見える力でもあるのかなぁ?それとも配られているカードを覚えていてあとは確率の計算?」と会話しながら、さぶも隣りでゲームをしていたから、その女性の勘の鋭さは目の当りにしている。唖然だった。その日は終了した。

出張も終わり、日本に帰りさぶとブラックジャックを徹底的に攻略する方法を学びながらしっかり覚えていた。ブラックジャックって奥が深いようだ。例えば、ディーラ―が最後に引く見えないカードを絵柄(10)と推定して、ディーラーの表に出ているカードが、3以上6以下くらいの数字の場合は、基本自分のカードの数字が21に限りなく遠い数字でもヒットはしない。それによって、親に絵柄カードを取らせてバーストをさせて全員が勝つ仕組みのようだ。100%の根拠はないが、できるだけ同じテーブルのカードの数字を見てヒットなのかステイなのかを決めるという。それを知らない人がディーラーの数字が3以上6以下の時に、自分のカードの数字を優先してヒットをするとテーブル内のブーイングを招くという。検証結果、ブラックジャックは団体戦だということも理解できた。

今度は、家族で釜山に遊びに行った。最初に韓国旅行をした時は、キムチのにおいが気になったり、辛い物が苦手だったりして食べられなかったが、釜山で仕事を重ねていくうちに、kさんや韓国の会社の方々が、韓定食や参鶏湯、冷麺、焼肉店など、数々のおいしいと評判のお店に連れて行ってくれたおかげで、キムチってこんなに美味しいものだったのかと思い直し、その美味しさがわかった。朱色ではない赤い色のキムチが甘辛くて、いくらでも食べられる。もっとチュセヨ!中でも蟹のキムチやイカキムチの美味といったら、思いきりはまってしまった。結局辛いもの大好きになってしまった。キムチのにおい?ぜんぜん気にならない。辛いトッポギ“チュセヨ”。ジャージャー麺も。“チュセヨ”!

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早速、夜中にさぶとカジノに行ってみた。
勉強したてのブラックジャックをするためだ。
早速、さぶとブラックジャックのテーブルに座りゲームをしていた。同じテーブルにいた、広島から来ていた夫婦の方に声をかけられ、雑談をたまにしていた。その中で「あなたたち、ここのVIP会員じゃあないの?支配人よく知っているから紹介しましょうか?」ということで、よくわからず言葉通りにカジノ側の方と面談し、名刺が必要ということでホテルの部屋に取りに戻って提示して、パラダイスの黒いメンバーズカードのVIPカードをその日にもらった。後日、黒服を着たカジノの方がお菓子箱を持って笑顔を振りまきながら会社に来た。そういうもの?わからないけれど。

VIPカードの特典は、魅力あるものだった。
条件は、1日4時間ゲームをする。
この条件をクリアすると、下記の特典が受けられるのだ。 
①条件によって、飛行機【ビジネスクラス】ホテル代・レストラン・バー・エステ・ルームサービス無料
②飛行場までのリムジンでの送迎・買い物もリムジンで案内システムなど。
素晴らしい特典の数々にワクワクで、結局1日4時間のゲームはかなり時間的にもきついものがあったが、夜な夜なやり遂げてみた。その結果、宿泊代無料+ルームサービス無料+空港への送迎という特典がついてきた。

4時間のゲームというとかなりのチップが必要になってくるのでは?と最初は思っていた。確かにルーレットなどのゲームを4時間してしまえば、とんでもないことになりそうという予測はつく。不思議なことに、ブラックジャックで4時間ゲームしてもチップはなくならないのだ。最初替えたチップが行ったり来たりで最後まであることから、4時間のゲームは難しくなかった。

ルームサービス無料?頼んでみよう!ルームサービスメニューを見ながら、フルーツの盛り合わせなんて良き!ということで頼んでみた。部屋に”ピンポン!”の音が響き渡りフルーツの到着。美しく並べられた果物と綺麗なお花まで添えてあった。この特典って嬉しい。思わず笑みがこぼれ落ちそうになってしまった。

空港の送迎は、黒服を着た運転手ともう1人で計2名でリムジンでの送迎だ。リムジンは初めて乗ったが、テレビで見たことがある内装そのものだ。窓から見える車窓までいつもと違って見えるではないか。夢の特典に、とうとう笑みはこぼれ落ちた。空港に到着し、ドアを外側から開けてくれて、荷物を降ろしてくれて、カートに荷物を積んでくれて、カウンターまで荷物を乗せたカートで移動してくれて、チックインまでしてくれるのだ。そして最後お見送りまでしてくれるのだ。なんと気持ちの良い対応なのだろう。これぞプレシャス!至れりつくせりの構図だった。魅力あるある特典だ。

カジノをしていると本当に驚きの連続だ。ある人は、大きな紙袋一杯に札束が入った袋を無造作に持ち、私の座っているテーブル付近をウロウロしていて、見ようと思わなくても見えてしまうほどその札束の量は半端ない。その袋を持って、私の隣に座った。テーブルによって最大賭けられるチップは決まっているのだ。賭けるチップの量も半端なく、最大値をはるかに超え、それ以上はかけられないとディーラーに言われながらどんどん賭けて負けていくのだ。何?カードの合計20でもヒットしてしまう。ブラックジャックは、手持ちのカードの合計21以上になれば、バーストで負けだ。20でもう1枚引けば、その確率からバーストしてしまう。札束をチップにどんどん替えていく。札束の量が多いことから、チップに替える作業時間も長かった。ついには紙袋全てつぎ込んで顔色ひとつ変えずにあっさり帰っていくのだ。その光景の一部始終を隣で見ていて、これってブーイング的な?恐ろしくもあったし、えっ?寄付?もったいなくない?っていう本音が、吹き出しのごとく浮かんだ。

いろいろな人がいるのだ。仲良くなった海外在住の人は、牧場を経営しているという。一晩でなんと「2.000万円負けちゃった」と笑っていた。余裕の笑顔だ。またある日本人は、「600万円はきついわー。」って言ってみただけ的な発言。そんな会話ばかりを聞いているうちに、どうやらVIPとは?ということがわかり始めてきたのだ。私といえばどう?負けちゃった。きついわー。まだないですけど。さぶは、5万円くらい負けてしまっている。損失額が多ければVIPということではないが、場の雰囲気から、正直誰にも笑って話はできない損失額だ。そんな時、VIP会員の集いがあり、その中で表彰式が行われた。何の数字かは定かでなかったが、8億という数字が耳から入ってきた。その桁違いの表彰式の様子を見ながら、さぶと「私たちって?VIPカードもらっちゃったけど、私たちぜったいVIPじゃあないよね。」と確認しあいながら、さっさと部屋に戻って寝ることにした。それからカジノはしばらくお休みだ。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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