不思議な力

仕事をしていると、たくさんの人との繋がりが日々増えていく。その中でNさんは、「不思議な話なんですけどね。」というのが口癖で、いつも驚くようなその不思議な話を大風呂敷いっぱいに広げに広げた話には、涙まで出てくるほど、大笑いさせられてしまう。いつも話の始めは、「不思議な話なんですけどね。」という言葉から始まり、その後も「不思議な話なんですけどね。」は1 話につき、だいたい30回くらいは、聞くだろうか。

Nさんに、陰陽師に精通された方を2人紹介されたことがある。紹介された2人とも特殊な能力を持っていた。その能力の紹介の時、やはりNさんは、「不思議な話でしょ。」と笑みがこぼれ、こぼれ落ちていた。(笑)

1人は、すべてが目で見えるという。もう1人は、目で見ることはできないが、手のひらが目の役割をしていて、手をかざせば全てを見ることができるというのだ。テレビでは、見たことがあるような気もしたが、実際に不思議な力の人が目の前にいると驚きは大きい。すべて目で見えるという人は、「ほら、そこにも普通に歩いていますよ。」という。いったいどのように見えるのかと聞くと、「普通に見える」という。Nさんは、すかさず「不思議な話なんですけどね。」とまたニコニコ顔だ。

手の平で、すべてを感じ取ることができる方Dさんは、優しいおおらかな人柄で、私は、Dさんと仲良しだ。ある日、Dさんが初めて私の家に来ることになった。家に到着するとDさんは、家の中のあちらこちらに手を当てて何かを見ている様だった。部屋のあるところで、その手は止まった。「この中に、何んかあるね」と言われ、上部に開く扉が付いていて、その下に引出しも何段か付いていた家具がそこにあった。Dさんは、上部の扉の部分を指差していた。扉の中には何年か前に、母がもらってきた木のお札が入っていたのだ。驚きだ!Dさんは、その日に初めて家に来て、家の様子も何もわからないまま、そのお札を手のひらだけで、探し当ててしまったのだ。凄い能力だ!

驚く能力は他にもあって、体の良くない所や、痛い所も瞬時に当ててしまう。手の平で見て、手のひらを当てれば、痛いという所も瞬時に治してしまう。Dさんの手から灼熱の何かが出ていたのは、鈍感な私にもわかった。私には、何年か前から腕に痛みがあった。整形外科では、「手術はできますが、かなり難しい手術になりますから、神経を傷つける恐れがあります。慎重に考えましょう。他の病院を紹介することもできますよ。」という診断だった。神経を圧迫しているため、たまに痛みはあったが、病名もつかないことから、放置していた。その腕の痛みをDさんは、見つけ出し、1回では治らなかったが、その後別の日に1回。また別の日に1回。結局、今では全く痛みはなくなって普通通りだ。それから痛いということは1度もない。

Dさんは、いろいろなことを雑談の中で教えてくれることが多い。例えば、「数珠でも石の数珠でも宝石でも最初は力はない」という。「そこに念を入れるから力を持つ」という。Dさんと2度目に会った時の話で、「今度来る時までに、何でもいいからブレスレットを用意してくれたら、お守りにしてあげる。」と言われた。たまたま、ピンク色のストーンのブレスレットを持っていたので渡してみた。それからDさんに毎回会うたびに渡すと、仏様を一瞬で入れて、お守りにしてくれていた。ある日、「今日は、中国の面白い仏様を入れてみた」という。私には、見る力も感じる力も持ち合わせてはいなかったので、何か変化があったかは全くわからないままだ。

人を紹介されることは多く、今度は、「不思議な話なんですけど。」のNさんではなく、他の取引先の方に、龍神様がついているという方を紹介された。この方の経緯を聞くと、相当驚きだった。長くなりすぎてしまうので、機会があればと思う。特殊な能力を持っていた。実際に、私のブレスレットを触って、「これは珍しい仏様だ。中国の仏様。」という。数日前にDさんはそのように言っていた。決してそのことは誰にも言ってなかったし、私以外知らないことだった。Dさんとの接点もないのだ。「えー!凄すぎる。」そして、Dさんの存在もすぐにわかり、「これは!桁外れの力を持っている人だ。この数珠の仏様を変えるには、比叡山に行って力を借りるしか方法がないくらいの力だ。」という。「どこか痛むところがあったら見てあげよう。」とも言われ、もう痛みはなかったが、Dさんに治してもらった腕を見せると、「もう。治っている。」とあっさり言われたが、腕にしばらく手をかざしていた。その方は、長年修行されて、素晴らしい地位についていて、力では最高峰といわれる方がおっしゃる桁外れの力とは、いったいどれほどなのか私には計り知れない。どちらの方も、凄い不思議な力を持っているということだけはわかった。

きっと、この話をNさんにしたら、やっぱりお決まりの「不思議な話なんですけどね。」の話の花が咲いて咲いて咲き乱れ、大風呂敷一杯に咲いた花を入れて笑って持って帰りながら、またどこかに寄って、その大風呂敷を広げて、30回以上は、「不思議な話なんですけどね。」と誰かに語って歩いている姿が目に浮かぶようだ。

不思議な力を持っていらっしゃる方がいるようです。その力が見えたらいいなぁ~って思いました。

ここまで、読んでいただきましてありがとうございます。

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